プーチン首相が第4代大統領に
ロシアで4日、大統領選挙が実施された。選挙前に不正疑惑の影を投げかけたが、有権者は、プーチン氏を再び大統領に選んだ。ロイター通信やAFP通信が報じたように、1回目投票の推計で、プーチン氏は約59%の支持率を得た。それにより、プーチン氏が他の候補者4人を1回目の投票で破って勝利した。独シュピーゲル誌オンライン版が、4日午後6時付で報じた。
プーチン氏は、大統領選を前に勝利を確信していた。それに、本命として高い支持率を得ていた。有力な対抗馬の不在もプーチン氏に追い風となった。
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World Economic Forum不正行為のない選挙?
独立したオブザーバーは、2000件以上の選挙違反を訴えている。批評家は、「今世紀最大の汚い選挙」と言っている。疑わしい有権者リスト、機能しないウェブカメラ、いくつかの投票所をまわり何度も投票を行う有権者を乗せたバスの報告が推測されている。
今回の選挙戦では、1万人ものオブザーバーが投入され、9万か所の投票所にカメラが設置された。Webvybory2012.ruサイトを通じ、国民がどこからでもその中継映像にアクセスできるようになった。
さらに、45万人以上の治安部隊が、トラブルのない選挙経過を保証するために投入された。
就任式は5月
ここ数週間、ロシア全土でプーチン氏に対する大規模なデモが行われた。デモ隊は、下院選挙での不正行為や、プーチン首相の大統領への復帰へ抗議していた。
プーチン氏は、すでに2000年から2008年まで大統領を務めていた。今回の選挙での勝利により、4年ぶりに大統領に復帰する。現職のメドベージェフ大統領は、首相に指名される予定。就任式は5月7日に予定されている。
2008年の憲法条項改正により、大統領の任期は4年から6年に伸ばされた。プーチン氏は、大統領を2期務めるつもりである。それにより、2024年まで政権につくことになる。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/0,1518,818893,00.html