米で研究発表
肥満の人は腎臓疾患を抱えていることが多いが、不適切な方法でダイエットを行うと、さらに悪化する。こんな研究結果を米クリーブランド・クリニックの研究者が発表した。
ダイエット食が危険を呼ぶことも
同研究は、米国国民健康栄養調査に参加した11,000人を対象に行われた。
それによると、慢性の腎疾患を持つ人の約半数がダイエットを試みたことがある、とのこと。このうち8%はダイエット用の薬を服用していた。
また、ダイエットのために高タンパク食をとる例も見られた。
腎臓病患者には1日あたり、体重1kgに対して0.75g~0.6gのタンパク質摂取が推奨されているが、こういった患者では体重1kgに対して1.9gものタンパク質を摂取していた。
おすすめは低タンパク低カロリー
研究の筆頭著者であるSankar博士は、慢性腎不全を持つ人のダイエットには、薬や高タンパク食ではなく、低タンパク低カロリー食と適度な運動、医師によるフォローが最適としている。
肥満が腎臓病を悪化させることは知られている。肥満が国民病といわれる米国では、20歳以上の約10%が慢性の腎臓病をもっている。
◆healthday
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=662044