「福島の子どもが甲状腺がん！」　広がる騒動

23日発売の週刊文春に掲載された「福島からの札幌避難の子供に甲状腺に深刻所見」という記事が波紋を広げている。記事では、福島県から北海道に避難した子ども120人を検査したところ、11人に甲状腺がんが疑われる深刻な所見が見られた、というもの。

実際に検診を行った医師が内容の一部を否定するなど、状況は錯綜している。

ただ、チェルノブイリ事故などでも、1年後から子どもの甲状腺がんが増加した、というデータもあり、子どもを持つ家庭では、心配する声が高まっている。

一連の動きを受け、一部ケミカルメーカーの株価が急騰を見せた。ヨウ素で国内30%のシェアを持つ伊勢化学工業は6連騰。400円程度だった株価が460円に上昇した。

また東京都内では、子どもの甲状腺がんを心配する親で、専門病院が大混雑しているという。

週刊文春によると福島県で甲状腺がんの検査を監督する福島医大の山下教授は、福島で行った甲状腺検査の追加検査を行わないようにというメールを出した、とのこと。

被曝のリスクを紹介すると、｢不安をあおるもの｣と非難する声がしばしば聞かれる。

だが国や地方自治体の行動こそ、あえて疑念をあおり不安をあおっており、株価や子どもを持つ親たちに影響を与えているのではなかろうか。



◆放射能防護プロジェクト
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/55e8e7a04f136627cd55e09095cdd12a

◆伊勢化学工業株式会社
http://www.isechem.co.jp/