メルケル首相が犠牲者の家族に謝罪
2月23日、ベルリンのゲンダーメン広場(Gendarmenmarkt)のコンサートホールにてネオナチによる連続殺人の犠牲者のための追悼行事が行われた。そこで、メルケル首相は、追悼式の開会のあいさつに、犠牲者の家族に追悼式への参加に対し感謝の意を表した。
さらに、捜査当局の誤った疑惑に対し、犠牲者の家族に謝罪した。首相は、
「コンサートホールの中のろうそくは、冷酷な連続殺人の犠牲者たちに灯されたものです。私たちは、すぐに忘れ去ってしまう。すぐに抑圧してしまう。」
と、1200人のゲストの前で語った。
メルケル首相は、10人の犠牲者をしのんだ。同時に、すべての犯罪の解明を約束した。また、このような行為を2度と繰り返さないように全力を尽くすことも。
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Global2000犠牲者の家族
2000年9月9日、花屋の男性が殺害された。当初は、家族内のいざこざか犯罪が絡んだ動機が背後にあると思われていた。2人の娘は、長い間、この誤った疑惑の中で生活しなければならなかった。
娘の1人Semiya Simsekは、
「この11年、私たちは決して良心的な犠牲者であることは許されなかった。この国では、国籍、宗教、肌の色、性別に関係なく自由でなくてはならない。目を閉じて、この目標に達したかのように振る舞うのはやめましょう。」
と、語った。
犠牲者のために黙とう
ベルリンと他の数多くのドイツの都市で、この10人の犠牲者のために1分間の黙とうが捧げられた。ベルリンの多くの機関が、ドイツ労働総同盟(Deutscher Gewerkschaftsbund)とドイツ経営者団体連盟(Bundesvereinigung der Arbeitgeberverbände)の呼び掛けに答え、正午に黙とうのための時間を作った。
バスやトラムは停留所で停止し、地下鉄やS-Bahn(都市近郊電車)は、プラットホームで止まった。ベルリン・ブランデンブルクのラジオ局は、1分間プログラムを中断した。
ヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/deutschland/article13882855/Merkel-entschuldigt-sich-fuer-falsche-Verdaechtigungen.html