続く政府軍によるホムスへの砲撃
22日、シリア反体制派の拠点ホムス(Homs)・ババアムル(Baba Amr)地区で、政府軍による砲撃があり、2人の外国人記者(メリー・コルビン氏とレミ・オシュリク氏)を含む民間人24人あまりが死亡した。
Destruction in Baba Amr, Homs by Assad Militias:image by FreedomHouseThe Telegraph紙によると、現在、ババアムルには3人の外国人記者が存在し、内2人は22日の砲撃の際に負傷している。3人は、絶え間ない政府軍による爆撃で、身動きができない状態にある。
負傷している2人の記者は、仏紙フィガロのエディット・ブービエ(Edith Bouvier)記者と、米紙サンデー・タイムズ報道写真家ポール・コンロイ氏である。YouTube上に彼らの状況を撮った映像がアップされた。
脱出のために爆撃の一時的な停止を要求
動画内でコンロイ氏は、
私の同僚、メリー・コルビンが殺された昨日の爆撃で、私も足に3カ所大きな傷をおった。現在はここで可能な限りの治療を受けている。大切なことだが、私は捕らえられているわけではなく、客として丁重に扱われている。
と語っている。
その後、現地の医師がコンロイ氏の傷について説明するのだが、説明の最中に爆弾が落ちる音が聞こえるなど、映像から現地の緊迫した様子が伝わってくる。
もう一人の負傷している仏記者ブービエ氏は、大腿骨複雑骨折しており、緊急手術が必要な状態である。YouTube動画の中でブービエ氏は、
ここの医師は出来る限りの治療をしてくれましたが、手術をする設備がありません。私は、砲撃の一時停止と治療が可能なレバノンまでの交通手段が必要です。
と訴えた。
・The Telegraph・エディット・ブービエ(Edith Bouvier)記者の動画/YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=csfXRU2iSm0・シリア・ホムス、米記者と仏カメラマンが砲撃で死亡/AFPBBニュース