「世界最悪の独裁国家」を創り上げた大統領
本日2月21日は、ジンバブエ第2代大統領ロバート・ムガベ、88歳の誕生日である。1980年に初代首相に就任して以来、32年間も権力の座についている。
ロバート・ムガベ/Wikipediaもとはジンバブエ独立の闘士であったムガベ大統領は、1987年に就任後、2000年頃までは国家経済も安定し、「ジンバブエの奇跡」として国際社会でも評価が高かった。
その後、徐々に政策が変わり始め、現在は気の遠くなるようなインフレや食糧危機、治安の悪化などに加えて、コレラやエイズの流行など国内は混乱の極みである。その上、ムガベ独裁政権による反対派への厳しい監視や暴力など、言論の自由は全くない。
「民衆が後継者を見つけるだろう」
国民の700万人が飢餓状態であっても、常に超豪華生活を家族と共に楽しんでいるムガベ大統領はインタビューの中で、
後続者を決めるのは政党(ZANU-PF・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線)ではなく、民衆である。私は民衆の一人であった。民衆とその見識、そして政党のメンバーが、私の引退時に誰かを選ぶだろう。でも、まだこの歳ではね。もう少し先までいけるだろう?
と言い、笑いながら手を叩いている。
The Telegraph紙によると、南アフリカ大統領ジェイコブ・ズマ大統領をはじめ、アフリカ各国のリーダーが、ジンバブエの大統領選は民主的憲法の確立後に行うべきだと主張しているのに対し、ムガベ大統領はこのインタビューの中でも、
新しい憲法のあるなしにかかわらず、今年中に選挙を行うべきだ。
とコメントしている。
誕生日は、首都ハラレにある自宅で家族と夕食会を楽しむそうである。
・The Telegraph