後から加入して保険金を
東日本大震災など、大地震の後には、しばしば大きな余震が相次ぐ。
震災直後、地震保険加入が急増したが、こういった新規加入者の中には、本震で受けた被害を「余震での被害」と申告することで、保険金を受け取るケースが多く見られた。14日の産経ニュースが報じた。
新規の保険加入を見直しへ
昨年3月11日に発生した東日本大震災では、多くの家屋が被害を受けた。
危機感の高まりから、地震保険に加入する人も急増。本震の被害に加え、その後の余震被害に対する支払いは、今年2月末までで75万件にのぼっている。金額ベースでは、支払金額が1兆2,000万円にのぼる。
ただこの中には、本震発生後、地震保険に加入し、本震で生じた家屋の被害について、「余震によるもの」と虚偽の申告をするケースが少なくない。
そもそも大地震の後には、大きな余震が発生する確率が、非常に高い。
現在の規定では、予知できる可能性が高い東海地震についてはのみ、「警戒宣言」が出された後の新規加入ができないが、それ以外には加入を認めざるを得ない。
長期にわたって加入してきた人との平等感に問題がある、との声が現場からも上がっており、見直しを模索する動きがあるという。
ただ、地震保険には、掛け捨てタイプのものも多い。こういった保険であれば、短期のリスクカバーに用いるのは、正当な防衛策と言えるだろう。
◆産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120214/dst12021421090018-n1.htm◆東日本大震災 wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD