内部被曝の専門家が警告
内部被曝の危険性について、依然政府のお粗末な対応が続く。そんな中、広島・長崎の被爆者を66年にわたって診察してきた元広島陸軍軍医少尉の肥田舜太郎医師(94)が、衝撃的な警告を発した。
Amazon3月にも被曝症状
1月27日、「市民と科学者による内部被爆問題研究会」の設立会見が都内で開かれた。
その席上、肥田医師は「今年3月以降、住民の内部被曝症状が出始める」と語った。
肥田医師は自身も広島で被曝している。その後、日本原水爆被害者団体協議会の医師として、66年間に6000人以上の被爆者を診てきた。
イラク・チェルノブイリでも見られたぶらぶら病
肥田医師によると、福島第1原発事故で放出された放射線は広島・長崎の原爆によるものより強いという。
原爆投下後、約1年を経て、肥田医師は説明のつかない不可思議な症状を多数診た。
非常に重い倦怠感や疲労感を感じ、日常生活にも支障をきたすもの。肥田医師はこれを「ぶらぶら病」と名付けた。
同様の症状は、湾岸戦争などで劣化ウラン弾により被曝した米軍兵士にも見られ、「湾岸戦争症候群」と呼ばれている。
チェルノブイリでも見られたが、このときは多くが事故によるストレスと診断された。
このぶらぶら病は原爆の経験から事故後1年を経た3月には発症する、と予想される。しかしながら正確に診断できる医師がいないため、病気として理解されず苦しむことになるだろう、と肥田医師は警告する。
◆ゲンダイネット
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