左右の差で病気がわかる
血圧測定は通常、左右どちらかの腕で行う。これを両腕で測定し、左右の差に着目することで、心臓病や認知症のリスクを発見できる。
英エクセター大学などの研究チームは1月30日付けの医学誌ランセットにこんな論文を発表した。
15mHg以上は要注意
世界保健機構(WHO)では、最高血圧140mHg、最低血圧90mHg以上を高血圧と定義している。
高血圧はしばしば、認知症、腎臓病、脳卒中、心臓病などの疾病をもたらすため、医療機関で測定する人は多い。
この測定は通常、左右どちらかの腕で行われるが、今回発表された論文では、両腕測定を標準にすべき、と提言している。
最高血圧の差が左右で15mHg以上ある場合、手足の動脈の狭窄、動脈硬化などのリスクは2.5倍に。認知症などにつながる脳血管障害のリスクが1.6倍に。心臓病で死亡するリスクは1.7倍に高まるという。
こういった症状のほとんどは無症状であるため、血圧の両腕測定で早期に発見できるとしたら、メリットは非常に大きい。
◆AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2854521/8393526