長男、金正男は失脚していない?
金正日の死去後、3 男金正恩への権力移行が進む北朝鮮だが、中国、韓国では失脚したかに見える長男、金正男に注目が集まっている。
長男がマカオに住み続けた理由
金正男と言えば日本では、2001年にドミニカ共和国の偽造パスポートで入国しようとして逮捕されたことで知られる。
入国の目的はディズニーランド訪問だったとされ、ジャーナリストである五味洋治氏のインタビューに対し「日本に5回来たことがある」と答えている。
金正日体制下では、マカオに住み、本国の体制中央部からは遠ざけられている印象があったが、実際にはマカオで重要な任務に当たっていた、と言われる。
北朝鮮が麻薬や武器を不正に販売して得たお金をカジノでマネーロンダリングするのが、彼の仕事だった。
改革開放を訴える長男
金正恩体制について正男は、3代にわたる世襲はありえない、として公然と否定している。
北朝鮮経済は改革開放路線に舵を切るべし、というのが同氏の主張だ。
世襲後、批判のビラがまかれるなど、金正恩体制には脆弱な部分が垣間見える。もし政権が倒れれば、もっとも大きな影響を受けるのは、1300kmにわたって国境を接する中国だ。
中国政府は現在も金正男を切り札として抱え込んでおり、北朝鮮で有事の際には、利用する心づもりを持つ。
金正恩体制が基盤を固めない限り、正男は一定の価値を持ち続ける。
◆現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31713◆中央日報
http://japanese.joins.com/article/931/146931.html