株式会社モバイルマーケティング・ジャパンと株式会社ネットマイルは、スマホユーザーのみを囲いこんだ「スマホパネル」会員870名を対象に「SNS利用」に関する調査を行った。よくSNSはスマホと親和性があると言われるが、それを裏付ける結果となった。
調査結果
フィーチャーフォンを持っていた時のSNS利用率は約40%だが、スマホになってからは約70%という高い利用率だった。この差は、画面の大きさのみならず、ネットへのつながりやすさ、操作性の良さが影響していると思われる。
具体的な利用SNSは、フィーチャーフォンでは「mixi」が約70%。その後を「Twitter(約40%)」、「Facebook(約20%)」が追っている。それに対し、スマホでは、「Twitter(64%)」、「Facebook(51%)」が高い比率になっている。この2つは海外から来たもので、ちょうどスマホ市場の成長と時期が重なっていた。また、スマホからのTwitterとFacebookへのアクセスのしやすさが利用率の高さにつながっているようだ。
各SNSの利用開始時期は、「mixi」が一番古く、「3年以上前」が6割を超える。一方、「GREE」と「Twitter」は「6カ月~2年前」、「Facebook」は「3カ月~1年前」が多い。スマホ市場の伸びはここ1年なので、「mixi」の利用者はフィーチャーフォン時代から引き続いて愛用しており、「Facebook」はスマホとの親和性が高いためトレンドになったと言える。
スマホへの移行で変わったことをユーザーに聞くと、30%以上が「SNSの接触頻度が増えた」、約15%が「SNSでの友人とのコミュニケーションが増えた」「ゲームをプレイする頻度が増えた」と答えた。しかし、ゲームでは、課金がほとんど増えておらず、ユーザーのシビアな金銭感覚が見てとれる。
各SNS利用者に満足度を聞くと、主利用者の多い「mixi」「Twitter」「Facebook」の満足度はほぼ同じぐらいで約6割。反対に不満足度は、この3つのうちでは「Facebook」がわずかに低いという結果になった。SNS市場ではほんのわずかな差が今後を占いかねない。そうだとすると、これから「Facebook」優位という流れになるのだろうか。今後の調査結果を見てみたいものだ。
株式会社モバイルマーケティング・ジャパン株式会社ネットマイル