プーチン首相への提案も可能
3月の
大統領選に出馬する
プーチン首相が12日、ネットに自身のサイトをオープンした。The Voice of Russiaが報じた(13日)。記事によれば、同サイトは単に
プーチン首相の情報を発信するだけではなく、サイト訪問者がコメントを書き込むことも可能で、さらに、
自らの提案を送ることもできる
という。首相報道官は「提案は検討される」と述べている。
サイトには、選挙公約の「
草案」も掲載されており、
草案では経済問題が重視され、
「我々の目的は20年間で2500万以上の雇用を創出し、それは十分な給料を伴った新しい質のものとなる。」
と記されているという。また、個人の
起業の自由を保証するとし、
個人資産が守られるようにする
とも述べているという。
ネットを無視できず開設、しかし…
ロシアでは、昨年12月、
Facebookなどネットでの呼びかけをきっかけに政権への抗議デモが発生している。そうした背景から、今回のサイトオープンについて、東京新聞は、
首相としてもネットを無視できない状況に追い込まれたようだ
と分析している。
しかし、首相のネット対策は必ずしも成功してはいないようだ。東京新聞の記事によれば、同サイトに書き込まれた、
「大統領選での勝利を祈る」
というコメントには、実に閲覧者の
91%が反対、大変なブーイングとなっている。その反対に、
「政権は麻薬(のような魅力がある)と思うが、あなたは政権から去るべきだ」
という書き込みには、
79%が賛成を投じているという。プーチン首相のサイト開設は裏目と出るのか?
プーチン首相公式サイト
http://www.putin2012.ru/The Voice of Russia:プーチン候補の選挙前サイト
http://japanese.ruvr.ru/2012/01/13/63780121.html毎日jp:ロシア 「デモ、中間層中心」 政府、ネット規制も--人権活動家
http://mainichi.jp/select/world/news/20111226dde007030049000c.html東京新聞:ロシア首相 サイト開設 大統領選対策
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012011302000027.html