財務省、実現性を疑問視
観光庁は、東日本大震災を契機に落ち込んだ外国人観光客の来日数を回復させるため、「
外国人1万人無料招待」を企画、予算として
11億円を要求していたが、
財務省はこの案を認めず、2012年度予算では、
1円も認められなかった
と、asahi.comが6日、報じた。
記事によれば、
観光庁は無料航空券で外国人を招待、国内を旅行してもらい、その
口コミを
SNSなどに投稿してもらうことで、日本の安全をPRする狙いだった。1万人の外国人の滞在で、
「経済効果は13.1億円、経済波及効果は31億円」
と、
観光庁は主張していたが、
財務省の答えは、
・本当に外国人客が増えるのか疑問
・予算のばらまきになる
と現実的だったという。
[image by
Chris Doelle]
外国人の失望も大?
asahi.comも触れているように、このニュースはTHE WALL STREET JOURNAL.も取り上げており、
「Dream Over for Free Flights to Japan(日本へのフリーフライトの夢、ついえる)」
と報じている。THE WALL STREET JOURNAL.の記事によれば、昨年10月にこの“無料航空券”の企画が発表されて以来、問い合わせも多く、今回の予算却下のニュースには落胆した人が多いだろうと記している。
ただ、asahi.comによれば、
東北・
北関東地方に外国人を誘致する事業は別にあり(予算約6億円)、その中で外国人旅行者には
ブログや
SNSへの投稿などを呼びかけ、震災のイメージを払拭したいと観光庁は考えているという。
asahi.com:外国人1万人無料招待、幻に 観光庁企画、予算通らず
http://www.asahi.com/politics/update/0106/TKY201201060510.htmlTHE WALL STREET JOURNAL.:Dream Over for Free Flights to Japan
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/12/27/dream-over-for-free-flights-to-japan/?KEYWORDS=budget