助成の拡充は11月から実施
大阪市の橋下徹市長は今年11月から、子どもの通院医療費助成について対象年齢を15歳までに拡充する考えを発表した。
現行の通院医療費助成は0~6歳までとなっている。
問われる財源の確保
現在大阪市では、大阪府の医療費助成に上乗せする形で、子どもの医療費について助成を行っている。
通院医療費は6歳まで、入院医療費は15歳まで助成を受けられる。医療費の自己負担額は上限が月額2,500円に定められており、これを超える分はすべて助成金でまかなわれる。
同事業に要した2011年度の総事業費は約35億円だったが、今回の拡充で75億円が必要と見込まれている。財源の確保はこれからの課題になるもよう。
所得制限は維持
大阪市の医療費助成には所得制限(扶養1人で年収570万円未満)がある。
同様の制度は名古屋市や堺市ですでに導入されているが、どちらも所得制限は設けられていない。
橋下市長も将来的には所得制限を撤廃する方針を示している。
◆子ども医療費助成制度(堺市)
http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_honen/nyu.html◆子ども医療費助成制度(名古屋市)
http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000009154.html