時速3kmが死神のスピード
死を象徴する存在として知られる死神は、時速3km程度で歩くことを好み、時速5km以上で歩くことはないらしい。
オーストラリア、シドニーの研究チームがこのほど、70歳以上の男性を対象とした歩行速度と死亡率の関係調査から、こんな結果を発表した。
計測はオーストラリアで
調査はシドニーのコンコードで、健康と老化についての研究に参加している70歳以上の男性1705人を対象に行われた。
被験者はシドニー郊外、あるいは都心在住。オーストラリアの出身者は約半数にとどまり、イタリア、イギリス、ギリシャ、中国などからの移民がそれ以外を占めた。
5年間にわたり、被験者の歩行速度と生存率の関係を調査したところ、大きな関連性が見られたという。
秒速1.36m以上で死神を振り切れる
5年間の追跡調査中に、被験者1705人中266人が死亡した。
被験者の歩行速度は平均すると秒速0.88mだった。秒速0.82mより速く歩くと、死亡率は1.23倍低くなった。
また秒速1.36m(時速5km)以上の速度で歩く人に、死亡者はいなかった。
◆BMJ
http://www.bmj.com/content/343/bmj.d7679