金総書記が拉致の主導者と知っているのか
19日、
北朝鮮の
金正日総書記の死去に際し、緊急記者会見した
藤村修官房長官は、
「哀悼の意を表したいと存じます。」
と述べた。しかし、この発言が問題だった。msn産経ニュースによれば、専門家からは、
拉致事件を主導した金総書記の死去に対する発言としてふさわしくない
と指摘されたが、さらにこの発言によって、日本政府は足元をすくわれることになった。
23日、
北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙「
労働新聞」(電子版)が、
金総書記の死を世界が悼んでいるとの写真特集を組み、そこに「哀悼の意」を表した
藤村官房長官の写真も掲載されたのだ。msn産経ニュースが24日、伝えた。
記事によれば、写真特集は、
「敬愛する将軍様(金総書記)の死去に関する世界的な追慕の雰囲気を写真で特集」したもの
で、
メドベージェフ大統領(露)や
胡錦濤国家主席(中国)とともに、テレビのキャプチャー画像と思われる
藤村官房長官の写真が載っているという。
ネットでも批判「やっぱり利用された」
これに対しては、ネットの掲示板などでも、
・金正日が、拉致の主犯であることを知らないのか?
・官僚とかに言っていいことと悪いことの基準を聞かなかったんだろうな。
・こんな事ばかりやってるから(略)なめられるんだ!!
・ほらな、やっぱり利用された。
など、批判の書き込みが相次いでいる。
「哀悼の意」発言に対しては、拉致被害者を「
救う会」の副会長・
島田洋一氏もブログにおいて、
哀悼の意は、金正日によって殺された多くの犠牲者にこそ表すべきもの
と厳しく批判。さらに
藤村官房長官が会見において、
金総書記の死が「朝鮮半島の平和と安定に悪影響を与えないことをまず期待したい」と語った点についても、100点満点中12、3点のコメントとだと指摘、正しくは、
「今回の事態が、朝鮮半島全体の自由民主化につながることを期待し、支援したい」
と述べるべきだとしている。
msn産経ニュース
・藤村官房長官の緊急記者会見詳報
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111219/plc11121914550032-n1.htm・日本政府の反応は?「哀悼の意」と官房長官
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111219/plc11121923570040-n2.htm・藤村官房長官も追悼?北朝鮮機関紙が写真掲載
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111224/kor11122408000006-n1.htm島田洋一ブログ:藤村官房長官のひ弱で不見識な記者会見-金正日死亡
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/2544300/民主党・藤村修衆議院議員ホームページ
http://www.o-fujimura.com/