自民、社民党首が批判
自民党の谷垣総裁は19日、名古屋市で行われた講演の中で、野田首相の原発事故「収束宣言」について「抵抗感がある」と批判した。
社民党の福島瑞穂党首も、「まったく誤ったメッセージを発しており言語道断」と切り捨てた。
「収束」した福島に観光客を
野田首相による福島第1原発事故の「収束宣言」は工程表の「ステップ2」完了を受けてのもの。
「冷温停止状態にある」として、同工程が完了した、と発表された。ただそもそも冷温停止は原発が健全な状態にあって言えることだ。
原子炉内の温度が規定以下に保たれているというが、メルトダウンした燃料棒は圧力容器を突き破り、どこにあるかすらわからない状態だ。どこの温度を測れば、「冷温」なのか判断できないのだ。
そんな中、観光庁では「収束宣言」を受けて福島に観光客を呼び込むキャンペーンを開始。ウェブサイト上で「全国の皆さん、是非、福島に旅行に出掛けて下さい」と呼びかけた。
スキー場のリフト券無料キャンペーンを拡充するなどして、国内外からの観光客を誘致するつもりだという。
◆観光庁
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news01_000128.html