地球周回軌道から1年半ぶりに帰還
長期間にわたる宇宙飛行から帰還した無人スペースプレーン「X-37B」の動画がこのほど公開された。X-37Bは469日間にわたって宇宙空間を飛行した後、16日にカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地に帰還した。
中国は「対衛星兵器!」と指摘
X-37Bは全長8.9m、翼幅4.5m、重さ約5tの無人スペースプレーン。スペースシャトルにくらべ、1/4程度の大きさしかないが、無人であるため、長期間宇宙空間に滞在することができる。
当初はNASAが開発計画を主導していたが、その後2004年に国防高等研究計画局(DARPA)に主管が移された。軍事色が強くなったわけだが、今回469日に及ぶ宇宙滞在についても、目的は公表されていない。
中国の軍関係者はこのX-37Bを米国の対衛星兵器と考えている。衛星軌道上を自由に往来できるため、他国の無防備な衛星を捕獲、あるいは破壊できるはず、と考えているのだ。
中国にはすでにパクリが存在
同様の無人スペースプレーンは中国にも存在する。「神竜」と呼ばれるもので、外観はX-37Bにそっくりだ。サイバー攻撃によって、デザインなどの重要情報をコピーしたためとみられている。
◆sorae.jp
http://www.sorae.jp/030803/3831.html