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2024年11月23日(土)
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ヒヤリ事例急増で自転車保険加入を強制化

ヒヤリ事例急増で自転車保険加入を強制化

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法令で自転車保険を強制していい
既婚女性の8割以上が、法令による自転車保険への強制加入に賛成。こんなアンケート結果を自転車保険を取り扱う(株)エアーリンクが発表した。
自転車
87%が自転車でヒヤリ経験
アンケートは「自転車保険に関する意識調査」と題されたもので、300人の既婚女性を対象に、Web上で行われた。

それによると、法令による自転車保険への強制加入に82.7%が賛成。賛成の理由としては「加害者になったときの備えとして有効と感じた(85.5%)」という答えが「被害者になったときの備えとして有効に感じた(70.6%)」を上回った。

自転車運転中にヒヤリとした経験を持つ人は87%にのぼっており、日常感じる危険性、特に自身が加害者になるのでは、という危機感がが「強制やむなし」との判断を後押ししているものとみられる。

「強制になれば世帯主の許可に関わらず加入できるから(15.3%)」という声も少なからずあり、今後法制化へと進む流れを予感させる。

車道走行厳格化による事故増加
背景にあるのは、昨年10月から警察庁が厳格化した自転車の車道走行徹底だ。法律的には1960年から自転車は車道を走るものと定められてきた。

その後、交通事故死者が急増し、1万6,765人に達した70年、交通量の多い一部地域で歩道の走行を認めるよう、法改正が行われた。これを機に、歩道を走る自転車が増加。自転車運転中の死者は5年後には35%減少した。

ただし自転車が歩道を走るようになると、歩行者との接触事故が増加する。2011年には、2001年に比べ、自転車と歩行者の接触事故が約1.5倍に増えた。

こういった状況を受け、自転車の車道走行を徹底するよう、警察庁が取り締まりの厳格化に乗り出したが、成果はあまり上がっていない。

自転車が走ることを前提に設計されていない道路が多く、車道走行に危険を感じることから、自転車運転者の多くが歩道を走っているのが現状だ。

歩道走行は13歳未満の子どもと高齢者、身体障害者にのみ認められているが、交通量の多い道路では、それ以外の人も大半が自転車で歩道を走っている。

違法性を意識しつつ歩道を走る自転車運転者は、歩行者と接触する危険性をこれまでより強く認識するようになり、その結果、「保険の強制もやむなし」と感じているのだ。

補償も大切だが、アンケート結果から読み取れるのは、自転車が安心して走行できる専用レーン整備の必要性である。

外部リンク

◆エアーリンク
http://bicycle.sougouhoken.jp/detail.html
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