234票中137票
ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州(以降NRW州)の州議会選挙から5週間、20日、社会民主党(SPD)のハンネローレ・クラフト氏が首相に再選された。フォークス誌オンライン版が20日、報じた。
クラフト氏は、234票の有効票のうち137票の賛成票を獲得。つまり、野党側からも数票の賛成票が流れたことになる。海賊党の議員がクラフト氏に投票することを示唆していた。
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gruenenrwSPDと緑の党による安定多数政権を形成
NRW州では2010年5月から、SPDと緑の党(Die Grünen)の連立政権による少数与党内閣が敷かれていた。議会選の結果、SPDは39.1%、99議席を獲得、緑の党は11.3%、29議席を獲得した。連立政権を担う両党は、237議席中128議席と過半数以上を占めることにより、今回は安定多数の政権を形成することができる。
SPDと緑の党は、先週、連立政権の合意事項を提示。その中で、2017年までの10億ユーロの節減を表明した。また、エネルギーの転換と教育政策を重点に政権の政策を推進する予定である。
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gruenenrwクラフト新内閣の発表
クラフト首相は、21日、12人の新閣僚を発表。経済・エネルギー相にSPD会派の経済担当のスポークスマンであるギャレルト・ドゥイーン氏、交通相には長年SPDの幹事長を務めたミヒャエル・グロシェック氏が就任した。残りは前回のメンバーが引き継ぐ形となった。
フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/deutschland/770055.html