神奈川県知事、国に本人確認の手続きのための制度改正を促す
6月3日に地下鉄サリン事件で逮捕されたオウム真理教元信徒の
菊地直子容疑者(40)が、偽名で介護ヘルパーの資格を取得して働いていた事を受け、
神奈川県はヘルパー資格の取得に際し、本人確認の手続きを定めるよう政府に要望することになった。
菊地は
神奈川県相模原市の訪問介護会社に2010年8月から「
櫻井千鶴子」の偽名で経理として勤務、年齢も44歳と偽っていた。その後2012年2月にヘルパー2級の資格を取得し週2日はヘルパーとしても働いていたという。
現行では偽名での修了証明書の発行も可能
神奈川県保健福祉人材課によると、ヘルパー2級資格は都道府県指定の学校などで講義や実習を計130時間のカリキュラムを終了すれば、誰でも取得可能という。
神奈川県内での昨年度ヘルパー2級取得者は約5,400人で「
櫻井千鶴子」の修了者名は確認されず、県外で資格取得したと考えられるという。
利用者に安心して利用してもらいたい
神奈川県の黒岩祐治知事は、東京新聞によると
「他の都道府県で資格を取得し、県内で勤務することも考えられる。県独自で対応するのは難しい。国全体として検討すべき課題だ」
と指摘したという。
【関連リンク】
出来るのか?菊地直子容疑者、偽名でヘルパー資格取得!
http://www.kentei-news.com/news_udmI47gMw.html神奈川県 公式サイト
http://www.pref.kanagawa.jp/東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20120608/CK2012060802000112.html