求む腎臓 患者や家族がページを作成
多様な利用法があるFacebookだが、米国ではこれを腎移植に利用する動きがある。患者やその家族が、Facebook上で腎臓の提供をつのり、実際に12%がドナーを得て移植に成功していることが関係機関の調べで判明した。
600件の申し入れがあった患者も
米ロヨラ大学メディカルセンターのアレクサンダー・チャン博士は腎臓提供を求めるFacebookページ、91ページに対して調査を行った。
このうち30%には適合性検査の申し出があり、12%は腎臓の提供を受けて移植手術を行っていた。腎臓を求めるある子ども患者のページには、600人が適合性検査のテストを申し入れたという。
腎臓提供をつのる患者は2歳~69歳まで。ページ上に記載された情報も、簡素なものから病歴や家族写真を掲載した詳細なものまで多彩だった。
腎臓1個4万ドル
3%のページに対しては、経済的に困窮している第三国から、腎臓売買の申し入れがあった。価格は1個あたり3万~4万ドル(約234万円~312万円)程度。
研究を行ったチャン博士は「ソーシャルメディアは腎臓提供を求めるよい手段かもしれない」としながらも、安全性を確立するためにより多くの研究が必要と指摘した。研究は米腎臓祭壇の年次総会で発表された。
◆healthday
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=665082