国民議会(下院)選挙、始まる。
10日、フランスで国民議会(下院)総選挙の第1回投票が始まった。今のところ、低い投票率である。内務省の発表によると、17時(現地時間)までに投票した有権者は、48.31%である。
オランド大統領は、午前中に自身の選挙区であるチュール市で投票を済ませたようだ。フランスでは、伝統的に国民議会選のほうが大統領選よりも投票率が低い。ヴェルト誌オンライン版が10日、報じた。
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jmayrault世論調査では社会党が優位に
最新の世論調査によると、オランド大統領率いる社会党が優位に立っている。気になるのは、左派系諸派と緑の党だけで過半数に達するか、ということだ。社会党の支持率は、左派系諸派を含め31.5~32%。これに、環境政党ヨーロッパエコロジー・緑の党の5%を加えても36.5~37%である。
共産党などで構成する左派戦線を加えると、左派全体で過半数に達する可能性もある。国民運動連合(UMP)グループの保守系の支持率は33.5~35%の予想である。
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Joe Shlabotnik選挙の仕組み
国民議会の定数は577議席。6603人が立候補している。小選挙区2回投票制で、第1回投票では、有効投票の内、過半数かつ有権者数の25%以上を得た候補者が当選。いない場合は1週間後に決選投票を実施。
第2回投票は17日に実施され、第1回投票において、12.5%以上の得票を得た候補が立候補。12.5%以上の得票を得た候補者が一人のみ、もしくは一人もいない場合は上位2名が立候補。最多得票を得た候補が当選する。
現在、第1党は国民運動連合で305議席。社会党が196議席で続く。最終結果は、第2回投票後に発表される。
ヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/newsticker/news1/article106486028