ダイヤモンド・ジュビリーを記念して
フィリピンのテレビ局ABC-CBNは、カナダのトロントで、一人のフィリピン人女性に、エリザベス女王2世即位60年を記念するダイヤモンド・ジュビリー記念メダルが贈られたと報じた。
メダルを贈られたのは、メルファ・ヤップ・バタクランさん。彼女は、2007年からカナダに渡航して、カナダで働く介護士の権利擁護のため、ボランティアで政策提言活動を行ってきた。
バタクランさんは、介護士の受け入れプログラムについて、政策、規制の変更を求めるキャンペーンを行い、その結果、2010年に政府のリブインケアギバープログラムが改正され、それまで問題の多かった雇用契約の手続きが改善された。
同郷の女性たちのために
骨身を惜しまない働きぶりと、その功績が評価され、今回の受賞につながったかたちだ。
メダル授賞式は、ジョイ・オリバー天然資源相のホストで、カナディアンフォースのVIPルームにて行われた。
カナダには、毎年、多くのフィリピン人が介護士やハウスメイドとして働くために渡航している。しかし、そのなかには、不当な労働を強いられたり、差別にあったりするケースが少なくない。
バタクランさんは、慈善団体フィリピノ・カナディアン・コミュニティハウスを通して、カナダ国内で問題を抱えている、女性や子どもの支援活動も行っている。
ABC-CBN
http://www.abs-cbnnews.com/global-filipino/06/02/12/