瓦礫撤去に8か月
先月5月30日の水曜日、ニューヨークで2001年に起きた9.11同時多発テロの瓦礫撤去作業の終了から10年を記念したセレモニーが開かれた。
セレモニーは、30日の夜、ニューヨーク市長のブルームバーグ氏や前市長ジリアーニ氏らが列席のもと、ワールドトレードセンターの跡地にできた「9/11メモリアル」で行われ、犠牲者を追悼するとともに、作業に関わったボランティアたちの栄誉が称えられた。
テロのあと、作業部隊は何か月も瓦礫の後片付けに追われた。莫大な量の瓦礫の山を撤去するため、昼夜問わず働いた。最後の鉄柱が取り除かれ、活動が正式に終わりを迎えたのが、約8か月後の2002年5月30日。撤去した鉄とコンクリートの総量は約1800万トンになるという。
心は今もここにある
セレモニーを取材したザ・アソシエイテッドプレスの報道によると、当時コネチカット州から救援部隊として駆けつけ、食糧配布のボランティアをしていた男性は、「私が初めてここに来たときに見た光景とは正反対で、すっかり平和が戻ったように見えます」と話したという。
また、10年前、救援センターでボランティアをしていた黒人居住区出身の男性は、「ここに気持ちを置いていった人々とまたここで再会できることをうれしく思います」と語ったという。
崩壊したツインタワーの代わりに建設中のビルは、現在1250フィート以上の高さまで組みあがっている。ニューヨーク一高いビルとして、かつての栄光に返り咲く日も近い。
9/11メモリアル
http://www.911memorial.org/