イスラエルがドイツから購入した潜水艦に核弾頭付巡航ミサイルを搭載
独シュピーゲル誌の情報によると、イスラエルがドイツで製造され、ドイツ政府から資金提供された潜水艦に核弾頭付巡航ミサイルを搭載したようだ。
これまでのところ、ドイツ政府は潜水艦の核武装について何も知らないと主張している。だが、元国防次官ローター・リュールのような国防省の元高官によると、国防省はイスラエルが潜水艦に核兵器を搭載することを仮定していたらしい。
外務省の文書からも1961年以降、そのことについてドイツ政府は情報を得ていたことが指摘されている。
問題の潜水艦は、ドイツ北部のキールの造船所で造られた。潜水艦3隻はすでに売却され、残りの3隻は2017年までに引き渡される予定。さらに、イスラエルはあと3隻を追加注文することも検討している様子だ。
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AN HONORABLE GERMANドイツ政府が1億3500万ユーロを負担
潜水艦6隻の購入契約に署名したことを、最近になってドイツ政府が報告。シュピーゲル誌の調査によると、この6隻の潜水艦のために、ドイツ政府は造船費用の3分の1にあたる1億3500万ユーロ(約135億円)を支払うこととイスラエルの費用分の支払いを2015年まで猶予することが記載されているという。
その見返りに、ドイツはイスラエルの東エルサレムとヨルダン川西岸への入植計画の中止を期待。だが、これまでのところイスラエル政府からのそのような行動の兆候は見られない。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/