大ひんしゅく教授の動画を空港で
福島県の管理下にある福島空港で流されている動画が、Twitterなどで物議を醸している。問題の動画は福島県立医科大学副学長、山下俊一教授の講演を録画したもの。
山下教授は福島第1原発事故直後、「放射線の影響は、ニコニコ笑っている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます」と発言して大ひんしゅくを買ったことで知られる。
「ミスター大丈夫」が太鼓判?
原発事故の影響について「大丈夫」をくり返し、放射線による健康被害を過小に伝えることから、山下教授には「ミスター大丈夫」とのあだ名がある。
福島県はこの山下教授を放射線健康リスク管理アドバイザーに選任。県民の健康管理を任せている。
県民の健康状態を追跡調査する仕事について、同教授は「200万人の福島県民すべてが被験者です。科学界に記録を打ち立てる大事業になるでしょう」とコメント。健康管理より「科学会に記録を打ち立てる」ことを重視する姿勢をはからずも暴露した。
福島空港は地方管理空港であり、福島県が管理する。県外から訪れる人を迎える、いわば玄関口にあたる同空港で「ミスター大丈夫」の講演動画を流すことにより、「福島は安全」との印象を与えたいものとみられる。
ととりす☆福島の守り人 (@totorisu10432)
2012/05/09 13:53:22 from Twitter for iPhone
福島空港に行ったら、山下教授の講演会の映像が、ビデオでずっと流されていた。
ととりす☆福島の守り人 (@totorisu10432)
2012/05/09 15:29:58 from Twitter for iPhone
去年の7月ごろだったと思いますが、福島空港に行ったら、ビデオで山下俊一教授の講演会がずっと流されてました。 ビデオの横には「安全です」の文章がありました。
「セカチュー」撮影の舞台は汚染地域
福島空港は人気を博した映画「世界の中心出会いを叫ぶ」の撮影が行われたことでも知られる。
福島第1原発からは約60kmの距離にあり、昨年5月には取材のため来日した韓国のテレビ番組監督が、同空港に7時間滞在しただけで、148ミリシーベルトの被ばくとなったというニュースも報じられた。
148ミリシーベルトは原発作業員が許容される年間被ばく量の約1.5倍にあたる。こういった施設で「ミスター大丈夫」の講演動画を流し続ける福島県に対して、Twitterなどで非難の声が高まっている。
◆現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19050