天災の竜巻に保険は適用?
茨城県つくば市と栃木県真岡市で6日に発生した竜巻では、1500棟以上の建物が被災、1人が死亡、53人が重軽傷を負った。天災といえる竜巻だが、各種保険は適用されるのか、調べてみた。
火災保険の多くは適用される
保険において、竜巻は台風などと同じく「風災」とみなされる。火災保険に風災、水災害をセットするかどうかは選択できる。
火災保険の中で、もっとも保険料が支払われているのは、実は火災ではなく風災である。それゆえ風災、水災害の補償をはずせば、保険料は大幅に安くなるが、一般的な保険ではこの2つを組み込んでいることが多い。
ただし被害額が20万円を超えない場合には支給されないなど、一定の条件があるので注意が必要だ。
傷害保険も適用される
竜巻により負傷して入院したときには、生命保険、傷害保険が適用される。入院保障、通院補償の日数分、保険料を受け取ることができる。
自動車保険はかなり適用される
竜巻で自家用車が傷ついたり損壊した場合には、車両保険が適用される。ただし補償の範囲を車対車の損害に限定したエコノミー保険では適用外となるため注意が必要だ。
天災のうち、「台風・竜巻・洪水・高潮」では保険が適用されるが、「地震・噴火・津波」では適用されない。前者は予報や予測が可能なのに対し、後者は予測できないことにより分けられている。
また核燃料物質による汚染や戦争・暴動・内乱などによる被害も適用外だ。東日本大震災では、多くの車が地震や津波によって破壊され、さらに核燃料物質により汚染されたが、これらの被害は車両保険では補償されない。
◆All About
竜巻に対して、火災保険 自動車保険 傷害保険が効くのか?
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