調査したが見つからず
中国衛生部の報道官は8日、韓国で昨年衝撃的なニュースとして報道された「人肉カプセル」について、中国国内では現在まで発見されていない、と発表した。
胎児や乳児を粉末サプリに
中国国内で胎児や乳児の死体を粉末加工してカプセルに詰めた「人肉カプセル」が製造され、韓国国内に持ち込まれている。韓国の月刊誌「新東亜」は昨年販売された8月号で、こんなニュースを伝えた。
カプセルは究極の滋養強壮剤として、ソウル市場などで100カプセル80万ウォン(約6万円)で販売されているという。
同誌が入手し、韓国国立科学捜査研究所に成分分析を依頼したところ、DNA配列の99%が人のものと一致。男性の染色体が確認されたことから、女性の胎盤成分ではないことも判明した。
家庭内工業で製造
韓国テレビ番組などの調査によると、同カプセルの原材料となる死体は中国吉林省の病院から、一部の医師や看護師によって横流しされているという。
この死体を漢方薬の製造過程と同じ製法で乾燥し粉末加工。カプセルに詰めて販売しているのが人肉カプセルだ。
幕引きを狙うコメント発表
韓国での報道を受け、昨年8月には中国衛生省の報道官が「中国国内では死体の毀損や横流しは禁止されている」とコメントした。
今回は、調査を行ったが中国国内では「人肉カプセル」を発見できなかった、と発表しており、事実関係を確定しないままの幕引きを狙う意図がみられる。
美容や病後の回復に効果があるという人肉カプセルだが、多剤耐性菌も検出されており、健康被害を生む可能性も指摘されている。
◆人民網
http://j.people.com.cn/94689/94693/7812508.html