先進技術普及を税制で
先進安全自動車(ASV)の自動車重量税の減税措置が1日にスタートした。4月1日に始まった自動車取得税減税と合わせて、安全の切り札となる衝突被害軽減ブレーキの普及が期待される。
死亡事故を9割減!
当該減税の対象となるのは、衝突被害軽減ブレーキを搭載した22tを超える貨物自動車、13tを超えるトラクター、8tを超え22t以下の貨物自動車。
衝突被害軽減ブレーキは、レーダーが常に前方にある障害物を監視し、衝突の危険性があれば、警告音でしらせ、さらに自動でブレーキをかけるもの。搭載すれば、死亡事故の約9割が防げる、と予測されている。
追突時の死亡率12倍
大型トラックによる事故の55%は追突事故である。さらに大型トラックでは、死亡事故に発展する確率が高く、普通車の12倍にのぼる。
新しい税制は減税により、追突事故防止の切り札、衝突被害軽減ブレーキの普及を狙う。
自動車重量税が半額に
対象車に適用される減税の内容は、自動車重量税が対象額の50%軽減、自動車取得税は取得価格から350万円を控除するというもの。
衝突被害軽減ブレーキは単品で60万円程度となっており、税金の控除で十分にもとが取れる計算だ。
◆ASV・バリアフリー車両減税
自動車重量税・自動車取得税)の概要
http://www.mlit.go.jp/common/000205328.pdf