2015年には日本中が居住不適に
このまま除染や野菜、がれきの運搬を続けていると、あと3年で日本中の土地が汚染され、住めなくなる。こんな予測を中部大学の武田教授がブログで発表した。
三重県で空間線量が上昇中
武田教授がこう予測する元データは、三重県在住の一般市民が毎日計測し続けている空間線量。
朝昼晩の3回、自宅近隣や職場で計測し、その平均値などを記録している。データによると、昨年9月以降、空間線量はジワジワと上昇しており、その上昇速度は1日あたり0.004マイクロシーベルトだという。
武田教授はこのデータを元に計算。若干の内部被ばくを加味すると、2015年の4月1日には、三重県で年間被ばく量が5ミリシーベルト/年を超えるという結果をはじき出している。
白血病になる汚染レベル
年間5ミリシーベルトは、原子力発電所などで働く成人男性の制限値だ。これを超える被爆があった場合、白血病になれば「労災」と認定される。
つまり被ばくすると白血病になる可能性が高い、と国が認定した数値といえる。このような地域に「子どもも一緒に住むわけには生きません」と武田教授は断じている。
80京ベクレルを拡散するな
福島第1原発から放出された放射性物質は80京ベクレルという膨大な量にのぼる。拡散すれば、日本中が5ミリシーベルト/年を超えてしまう量だ。
除染活動、がれきの運搬、放射性廃棄物として取り扱うレベルの食品販売などを通じて拡散することをすぐにやめなければならない、と武田教授は警告する。
◆武田邦彦
http://takedanet.com/2012/04/32015331_272e.html