民事再生を申請
ハンバーガーなどに使用されているピンクスライム肉が非難を浴びた影響を受け、大手食肉加工会社AFAフーズが2日、日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を申請した。
ひき肉需要が激減
ピンクスライム肉を巡っては、アンモニア水などを使って処理している工程が報道されて以来、使用している外食チェーンやスーパーなどに消費者からの苦情が殺到した。
スーパーなどでは、ピンクスライム肉の販売を中止する店が相次いでおり、米国内ではひき肉製品全体の需要が激減。多くの学校で給食から排除するよう求められた。
こういった一連の流れにより、年間約22万トン以上のひき肉を加工してきたAFAフーズは大きなダメージを受け、民事再生の申請を行うこととなった。
知事は「きめの細かい牛肉」
同社の製品は、バーガーキングやウェンディーズなどで使用されており、全米牛肉生産の約2%を占める。
ピンクスライム肉はくず肉をより細かいミンチにしたものだ。普通のひき肉よりサルモネラ菌や大腸菌などの汚染が心配されるため、水酸化アンモニウムを用いて消毒を行う。
20年以上前から利用されており、農務省は食べても危険性はない、としている。アンモニアはチーズや焼き菓子など、多くの食品の製造過程で、現在も使用されている。
ピンクスライム肉を製造する工場がある州の知事らは「きめの細かい牛肉を不当に非難している」と抗議した。
名前と見た目のグロテスクさが、こういった主張を押しつぶしているようにもみえる。
◆vancouversun
http://www.vancouversun.com/health/Pink+slime+uproar+grinds+beef+industry/6420666/story.html