吉本興業、ジャニーズ、大手芸能事務所に募金横領疑惑

昨年発生した東日本大震災に対して、多くの芸能事務所も募金活動を行った。ジャニーズや吉本興業といった大手も含まれるが、この2社について、募金額を公表しないなどの疑惑がささやかれている。26日付けの「現代ビジネス」に掲載された記事によると、吉本興業は昨年9月に行った「よしもとワンダーキャンプ関西」という募金イベントで集めた募金額について、報告を怠っているという。

同イベントは、大阪、京都、神戸の3都市で行われた。このうち神戸で行われたイベントでは、神戸市が管理する公園を使用。

本来は使用料を徴収されるが、募金イベントということで、無料にて会場として利用した。

利用に際しては、募金額やその使途を示すよう、ごく当たり前の規約があったが、半年以上が過ぎた現在も、吉本興業は神戸市に対して、募金額などを報告していない。

昨年9月の決算では大赤字を出していることもあり、社内でも「横領したのでは……」とささやく声があるという。

ジャニーズ事務所についてはさらに大がかりな疑惑が持たれていた。昨年来全国で所属タレントが行ってきた募金活動「Marching J」で集まった寄付金を長く公表しなかったためだ。

震災から1年を経た今年3月11日になってようやく発表したが、このタイムラグにどのような意味があるのか、さまざまな憶測を呼んできた。

また、集まった寄付金についても、当初は被災者に分配せず、「パンダを招致する」などと発表した。寄付金が被災者に渡らず、中国に流れるのは不当、との批判を受け撤回。

結局、パンダは自社でまかなう、としているが、ここまで発表を引き延ばしたあげくの「自社負担」には、結局のところ寄付金からの流用があるのでは、という疑念もつきまとう。
寄付金の総額は、同社の発表によると、今月16日までで9億円あまり。25日には同事務所に所属する滝沢秀明(29)と今井翼(30)らが被災した東北3県の知事に約7億2000万円の目録を手渡した。



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◆吉本興業株式会社
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