日米企業が韓国市場に関心
15日にEUに続く米国とのFTA発効を行った韓国が、市場として注目を集めている。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が明らかにしたところによると、韓国投資に向けた日本や米国の企業の問い合わせが増加しているという。
韓国経済界では、良質な雇用創出と物価安定を通じた消費者の厚生増大により、韓国経済を飛躍させることができると、もちろんこのFTAに期待を寄せている。
また、韓国はすでにトルコともFTAを妥結したほか、EUとも交渉しており、自国の経済拡大をさらに推し進める積極性を見せている。
日本からも問い合わせ増、中国は関心薄
FTAの魅力は、外国法諮問の資格承認などを通過すれば、自国の法律をFTAを発行した国の市場でも適用できる点が特徴としてあげられる。米国企業からは特に法律や会計などのサービス市場に関心が寄せられているという。
また、中国国内の人件費が上昇しているため、中国に代わる生産拠点として注目度を上げている。
円高や電力不足などの背景を受け、国内市場が縮む日本からの企業問い合わせも急増しているという。韓国は、環境としてインフラや電力が整っているほか、欧米へ輸出する際に関税がかからないというメリットが得られるためだ。実際に、精密機械を加工する某企業は、韓国中部へ新規に進出し、製造工場を建設するという。
日米が関心を高めているのに対し、中国企業はこの韓米FTAを活用した進出には消極的なようだ。韓国に対して、近年の中国は観光やリゾート開発などには熱心だが、製造業分野での投資には関心が低い傾向にある。
大韓貿易投資振興公社(日本地域本部) KOTRA
http://www.kotra.or.jp/