制裁で保険を停止
核開発を進めるイランに対し、世界各国が制裁措置を検討している。タンカーなどに対する保険サービスの停止もその一つだ。
23日のEU外相会議で
今月23日にブリュッセルで開催されるEUの外相会議では、イランに対する保険サービスの停止が検討される予定だ。
これが採択されれば、イラン産の原油を積むタンカーについてEU各国の保険会社は保険の提供を停止する。
10億ドルが800万ドルに
現在、主にイランから原油を輸入しているのは、日本と韓国だけだ。保険の提供が停止されれば、日本の場合日本船主責任相互保険組合(日本P&Iクラブ)のクレーム限度額800万ドルが、タンカー1隻に対する保障の限界となる。
最大で1隻あたり10億ドルの保険がかけられているという。
制裁が決まれば、日本の船舶会社は中国、ロシア、中東などで、保険の受け手を探すことになる。
◆日本船主責任相互保険組合
http://www.piclub.or.jp/◆ロイター
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE82F04220120316