「Planned Parenthood」の閉鎖を約束
共和党が女性とのトラブルをもっていないかのように、米大統領選の最有力候補のミット・ロムニー氏は、セントルイスでのNBC放送のインタビューで、女性を敵に回すような発言をした。
「われわれは、“Planned Parenthood”を閉鎖するつもりだ。」
と約束した。明らかに保守派の支持者に認められることを目的にしている。OÖNachrichten Zeitungが15日、報じた。
この組織は、合法な中絶手術を実施していることから、長い間、保守派グループから敵対視されている。
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Gage Skidmoreフェミナチな典型的キャンペーン
「Planned Parenthood」は、ニューヨークのブルックリンで発祥し、全米820か所にオフィスを置くヘルスケア機関である。婦人科系(子宮頸(けい)がんや乳がん)の検査が受けられないという女性を中心に、低料金で検査が受けられ、特に若いティーンエイジャーなどが、必要とするときに助けを求める場所としても利用されている。
中絶手術は、「Planned Parenthood」が提供するサービスのうちの、ほんの一部である。
共和党のアメリカの女性のための健康センターへの攻撃は、フェミナチな典型的キャンペーンの一環である。
180度の方向転換
ロムニー氏のこの約束は、リック・サントローム氏の女性に対する攻撃と肩を並べる。氏は、リベラルな政治家としてマサチューセッツ州で「Planned Parenthood」のために、寄付金を募ったりもしていた。
この180度の方向転換は、南部における選挙結果による絶望から、保守層の支持を得るためであろう。
民主党は、この論争のテレビスポットを秋に利用するつもりであることを示唆している。オバマ大統領は、すでにアメリカの女性の間で20ポイントもリードしている。ロムニー氏にとっては、あまりいい状況ではなさそうだ。
OÖNachrichten Zeitung
http://www.nachrichten.at/nachrichten/politik/aussenpolitik/spangs-spin/art117582,839593