福岡から200km
韓国の原子力安全委員会は13日、釜山にある古里(コリ)原発1号機で、先月9日、全電源が喪失する事故が発生した。古里原発から福岡まで、直線距離は200km程度だ。
非常用ディーゼル発電も作動せず
当時、古里原発1号機は整備期間中のため、停止状態にあった。
事故により、外部電源からの供給が止まり、非常用のディーゼル発電機も作動しなかったため、12分間にわたり、全電源が失われた。
整備中とはいえ、原子炉や使用済み核燃料の格納槽は、冷やし続ける必要があるため、冷却水がかけられたという。
報告は1か月後
韓国でも、こういった事故は政府機関などにすぐに報告するよう、定められている。
1か月遅れの報告となったことを重視して、原子力安全委員会では、12日夜、再開させた原子炉の停止を命じた。
古里原発は1978年に建造された、韓国でももっとも古い原発の一つ。2007年に運用が停止されるはずだったが、10年の延長が認められたところ。
◆古里原子力発電所 wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E9%87%8C%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80◆고리원자력발전소
http://kori.khnp.co.kr/