安眠は身体に毒?
睡眠薬を処方されると死亡率が上がる。しかも処方される量にしたがって死亡率は上昇し、最大5.3倍になる。こんな研究結果を米スクリップス研究所のDaniel F. Kripke氏らが2月27日付けの英医学誌「BMJ Open」に発表した。
18錠以下でも死亡率3.6倍!
研究では米ペンシルベニア州に住む250万人のうちから、睡眠薬を処方された1万529人と処方されていない2万3,676人を抽出し、平均2.5年にわたって追跡調査が行われた。
追跡中になくなった人では、睡眠薬処方群で638人(6.1%)、処方なしの群で295人(1.2%)
だった。
また処方量ごとの死亡率は、1年あたり0.4~18錠の人で3.6倍、18~132錠で4.43倍、132錠を超えると5.32倍になった。
その結果感染症など、死亡率に影響する要因を排除しても、この数字は変わらなかったという。
また、主要ながんにかかるリスクも上昇しており、どうやら「薬で安眠するのは不健康」という結果が出たように見える。
◆スクリップス研究所
http://www.scripps.edu/