ストレスが多いとポジティブになる?
ストレスの強い状況下で困難な判断を強いられると、人は物事のよい面にばかり目を向け、悪い面は無視する。
こんな研究結果を南カリフォルニア大学のマーラ・マザー氏が医学誌『Current Directions in Psychological Science(心理科学の潮流)』に発表した。
転職判断は慎重に
たとえば転職について迷っているときには、新しい会社の給料の良さには注目するが、通勤が不便であることは無視する、とのこと。
数分間氷の中に手を入れた状態を保つ、あるいはスピーチを命じられるといった状況下で実験を行ったところ、こういった傾向が見られたそうだ。
男女でちがいも
ストレス下での判断については、男女でもその傾向に大きな違いが見られた。女性はより保守的に判断し、男性は戦うことなど行動的な選択を行ったという。
研究者は、ストレス下でものごとを判断する際には、自身にそういった傾向が現れていることを理解した上で、冷静に判断することが大切、と語った。
◆Current Directions in Psychological Science
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