宇宙ステーションのアルゴリズムが漏出?
日常から外国の情報機関や腕試ししたい個人、犯罪集団などからハッキングを受け続けているNASAでは、セキュリティ対策に年間700万ドル(約5億6,800万円)を費やしている。
ただ、セキュリティへの意識は低く、昨年3月には、国際宇宙ステーションを制御するアルゴリズムの入ったノートパソコンが盗まれたという。
wiki2年で48台が盗難に
2月29日に下院でこの証言を行ったのは、NASAのポール・マーティン監査官。盗まれたPCには、国際宇宙ステーションの指揮系統に使用するアルゴリズムが、暗号化されないまま入っていた、とのこと。
国際宇宙ステーションはアメリカ合衆国、ロシア、日本、カナダ及び欧州宇宙機関 (ESA) 加盟11か国が協力して建設を進めている宇宙ステーション。運用終了までに要する総費用は
1540億ドル( 約12兆円)。
NASAでは2009年4月から2011年4月までの2年間に48台のパソコンが盗難に遭った。
この中には、社会保障番号などの個人情報が入ったものなどもあったが、詳細を調査していないため、どういったデータが流出したか、特定できていない。
月の石も盗まれた
NASAでは、盗難に対する意識が徹底的に低いのか、PC以外でも月の石や隕石などが盗まれているという。
ITセキュリティを考える前に、ドアに鍵をかけるという基本的なことから始めるべきなのかも知れない。
◆Discovery NewS
http://news.discovery.com/space/stolen-nasa-laptop-had-space-station-control-code-120301.html