地下鉄構内に喫煙所
大阪市交通局は5日、全面禁煙の地下鉄構内に設けられた駅長室に「喫煙所」が設けられていたことを発表、謝罪した。2月に梅田駅で発生した火事を受け、調査を行った過程で発覚したという。
一日中禁煙は辛い
地下鉄の構内は、1995年から全面禁煙になっている。ただ、駅長などの職員は、終日駅構内から出られないため、喫煙所を設けたという。
今年1月、同地下鉄長堀鶴見緑地線の運転士が、乗車中に運転席で喫煙したことが発覚。非難を浴びた。
これを受け、あらためて禁煙を徹底する通知が出されたが、その後も梅田駅などでは、駅長が喫煙を認めていた。
清掃員が吸い殻をポイ捨て
火事は2月22日、地下鉄御堂筋線の地下2階倉庫で発生した。
火事が発生する約15分前、清掃員の男性が倉庫内で喫煙したことを認めている。また同僚の男性らもやはり、日常的に同倉庫でたばこを吸っていたという。
彼らがポイ捨てしたのは、雑多なものが置かれた倉庫という空間のせいもある。喫煙室を設けているのであれば、駅員に限らず、清掃員にも利用させていれば、吸い殻の始末にはもっと慎重になっただろう。
禁煙には保険が適用される。つまり喫煙の断ちがたさは、一種の「病気」とみなされるものだ。
「治療」を全職員に徹底しないのであれば、職場全体で喫煙室をしっかり活用し、マナーを守らせるのが正しい管理だろう。
◆大阪市交通局
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