Match.comというサイトをご存じだろうか。25ヶ国で運営される婚活サイトである。米国で、このサイトの利用者にとんでもない事が起こったのだ。
Match.comへの訴訟
ラスベガスに住むMary Kay Beckmanさんは、2011年10月にMatch.comを通じて紹介された男性、Wade Ridleyと数回デートを楽しんだが、その後付き合いは終わっていた。ところが、ある日、Beckmanさんは自分の家のガレージにRidleyが待ち伏せしているのを発見したのである。
Ridleyは、Beckmanさんに襲いかかり、頭や顔、上半身をナイフで10回も刺し、踏んだり蹴ったりした後、そのまま放置した。幸いにして、Beckmanさんの隣人が彼女を病院に運んだため、何とか命は取り留めたものの、何週間もの間、何回にもわたる手術に耐えなければならなかったのである。
Beckmanさんが入院している間に、Ridleyは、アリゾナの元カノを殺した罪で逮捕され、70年の刑を宣告されたが、昨年刑務所内で亡くなった。
このような恐ろしい目に遭ったBeckmanさんは、Match.comの説明が不十分で、潜在的な危険性についてちゃんと警告しなかったとして、同社に1,000万ドルの賠償を求める訴訟を起こした。これに対し、Match.com側は、この訴訟には根拠が無いと反論している。
同社は、サイトには安全なデートについての説明があると言う。また、オンラインデートはバーや教会で誰かに出会うより、よっぽど安全だと主張している。果たしてどちらの主張が通るのだろうか。裁判の行方が注目される。
日本でも、オンラインだけでなく、他にも様々な婚活の方法があるが、このようなケースもあるので、くれぐれも注意して臨みたいものである。
Match.com