患者の不満は「治療費」
日本イーライリリー株式会社(以下、日本イーライリリー)は、インスリン療法を受けている糖尿病患者の治療費負担について、意識・実態を理解するため、医師200名・患者200名を対象にインターネット調査を実施した。
(この画像はイメージです)
その結果、インスリン療法を受けている多くの患者が趣味や娯楽、生活費の一部までを切り詰めている実態が明らかになった。
患者への調査の結果概要
【糖尿病患者の治療費負担に関する調査】
• 調査対象: 1型糖尿病患者、及びインスリン療法を受けている2型糖尿病患者
• 調査手法: インターネット調査
• 有効回答数: 200名
(1型糖尿病患者100名/インスリン療法を受けている2型糖尿病患者100名)
• 調査時期: 2012年8月1日~8月2日
<調査結果抜粋>
インスリン療法を受けている糖尿病患者の、治療の一番の不満は「治療費が高いこと」(74.5%)であった。しかし実際に「医師に相談したことがある」患者は13.5%に留まる。
安価なインスリン製剤の処方を「自ら提案し、依頼したことがある」患者はわずか3.5%、また「医師から提案され、依頼したことがある」患者も3% と、ごく少数で、93.5%の患者が「依頼したことはない」と回答した。安価な同剤を医師に推奨されたら「切り替えたいと思う」と回答した患者は85.5%にのぼった。
インスリンが製剤によって価格差があることを知っている患者は全体の26.5%に留まる。価格差に対しての知識がないことが、治療費についての相談経験の低さにつながっている一因とも考えられる。
治療費の負担から、「趣味・娯楽費」を抑えている患者は半数以上の52.5%にのぼり、31.5%は「食費・生活費」も抑えているのが現状という結果になった。
医師への調査の結果概要
【インスリン製剤を処方している医師の、患者さんの治療費負担に関する調査】
• 調査対象: 全国の糖尿病患者にインスリン製剤を処方している医師
• 調査手法: インターネット調査
• 有効回答数: 200名
• 調査時期: 2012年9月14日~2012年9月17日
<調査結果抜粋>
インスリン製剤を処方する医師の69%が、治療費が高いことが患者さんの不満であることを認識しているが、実際にインスリン製剤の切り替えなど患者さんに薬剤費を軽減するための提案をしたことがある医師は半数以下(46%)である。
どのような時に、より安価なインスリン製剤を処方するかという問いに対しては、「患者自身からの要望」と回答した医師が最も多く、78.5%に上る。
(記事中引用部は、日本イーライリリー株式会社プレスリリースより)
日本イーライリリー株式会社プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2012/