インドネシア美容市場 急成長 各国メーカー競争激化
経済成長に伴う女性の社会進出の影響で、インドネシアにおける女性用化粧品の市場規模が急速に拡大している。
2007年から毎年2桁の成長率を維持し、2012年のインドネシアの化粧品全体の売上は12兆ルピア(約996億円)に達する見通しだ。
インドネシアは美容への意識が高い国でもあり、女性の人口が1億人を超えていることなどから、化粧品市場は今後も成長が見込まれており、各国の企業が市場参入を模索している状況だ。
今年の10月には国内最大の美容関連商品展覧会「コスモボーテ2012」が開催され、インドネシア国内外の美容関連業者130社が出展した。
インドネシア国内化粧品向けの容器メーカーが多かった昨年までとは異なり、中国製や韓国製の美容用品も数多く出展されたことに加え、外国人の来場者も増え、インドネシアの美容市場の盛り上がりを示す展覧会となった。
マンダム、資生堂など日系企業も健闘!!
こうした状況を受けて、日系企業も積極的にインドネシアへの進出を行っている。
マンダム・インドネシアは2009年から、現地向けの女性用化粧品ブランド「ピクシー」を強化するとともに、基礎化粧品からメーキャップなどのラインアップを充実させることで、2010年から売上2桁成長を維持している。
他にもロート製薬の現地法人ロート・ラボラトリーズ・インドネシアや資生堂が独自のキャッチコピーや販売戦力を掲げ、健闘している。
なかでも資生堂は2010年に同社の最高級品シリーズの「クレ・ド・ポー ボーテ」を投入し、SHISEIDOブランドの売上前年比20%増をキープしている。
年内にはスラウェシ島のウジュンパンダン(旧マカッサル)に販売コーナーを新設し、ジャワ島外の富裕層も取り込む予定だ。