分配金引き下げ
大和証券投資信託委託の「ダイワ・グローバルREIT(毎月分配型)<愛称:世界の街並み>」が、第85期の8月分配金を1万口当たり30円(税引き前)に引き下げた。8月15日に同社が発表した。
分配対象額水準の低下が原因
海外リートに投資するダイワ・グローバルREITは2012年8月15日現在、基準価格3354円、純資産総額は2345億円。2011年9月に1万口当たり60円(税引き前)だった分配金を40円に引き下げたが、更なる引き下げとなる。また分配金支払い後の分配対象額は、前回引き下げの第74期決算での790円から、今回の第85期決算では468円となった。
大和投信信託は、2011年9月の引き下げ以降のマイナス分は過去の蓄積から充当してきたが、その結果分配対象額の水準が低下したことが今回の引き下げの要因だとしている。
今後の運用はどうなる?
気になるのは今後の運用についてだ。同社は分配金の引き下げは今後の運用実績には影響しないとしている。
ダイワ・グローバルREITは最近の運用状況では分配金再投資基準価額を年初来17.9%の上昇としており、欧州中央銀行の利下げなどを背景とし海外リート市場も持ち直していることから今後も国・地域別の投資配分を大きく変更せず、個別銘柄の選択によりパフォーマンスの向上をはかっていくとしている。
大和投資信託ファンドレター
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