前原前外相は増税を否定
菅総理の後継者選びが注目される中、民主党の前原前外相は14日、テレビ番組の中で復興財源確保を目的とした増税について、否定的な見方を示した。
世界総裁選への出馬については、「まったくの白紙」と語る前原氏だが、スポニチが6月に行ったアンケートでは、「次期民主党党首」として最多の票を集めるなど、世論の人気は高い。増税について前原氏はフジテレビの「新報道2001」で
「復興と言いながら増税するのは日本の景気のみならず、世界の潮流から反するのではないか。極めて慎重であるべきだ」
と語った。
次期首相最有力の野田氏は増税
一方、次期首相最有力とみられる野田財務大臣は増税の必要性を強調している。NHKの番組内で、
「足りない部分は税で対応するしかない。将来世代に先送りせず、今の世代で負担を分かち合うべきだ」
と経済より現時点での解決を重視する姿勢を見せた。
全国の知事は増税反対
安易な増税には反対の声が高い。時事通信が全国の知事に対して5月に行ったアンケートでは、15人の知事が反対を表明。賛成は村井嘉浩宮城県知事だけだった。
経済界にも、「徹底的に無駄を省いてから」と安易な増税を牽制する意見が多い。
経済の舵取りを考えず、増税で財源を確保するだけなら素人でも可能だ。次期首相に、政治のプロならではの手腕を期待する動きは、前原氏を後押しするかもしれない。

◆財団法人 国土技術研究センター
http://www.jice.or.jp/sinsai/sinsai_detail.php?id=419◆スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/06/06/kiji/K20110606000967720.html◆フジテレビ 新報道2001
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/index.html◆NHK
http://www.nhk.or.jp/