なぜ、よりによって今?
19日、飲料メーカー、サントリーが韓国焼酎「鏡月」の宣伝サイト内で日本海を「東海」と表記したことが話題となった。
日本海については、韓国・北朝鮮が独自の歴史観から「東海」あるいは「朝鮮東海」または「朝鮮海」と表記するよう国際社会に求めている。
直近にも米国が国際水路機関(IHO)に「日本海」の単独表記を支持する見解を提出。これに対して韓国が抗議を行うなど、日韓の主張がぶつかる懸案事項。
韓国の見解を支持するかに見えるサントリーの表記に対して、ネット上ではさっそく不買運動を呼びかける動きが見られた。
影響は未知数だが対応に追われる
サントリーでは同様の騒ぎを2005年にも起こしている。やはり日本海を「東海」と併記して、抗議を受けたもの。
サントリーではすぐに問題のHPを削除したが、ネット上では1988年に当時の社長だった佐治敬三氏が発した東北蔑視発言なども蒸し返されている。
今後は殺到する抗議への対処と企業イメージの回復に、多大な時間と手間を要するだろう。
フジテレビへの「反韓流」抗議活動の一環として標的にされた花王では、原因は特定できないものの8月に入って、株価が一気に下落した。
サントリーの場合、株式が上場されていないため、この面から経済的な影響を読み取ることはできない。
◆サントリー
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