国交省がホームドアの設置基準を設定
電車のホームで「
ひやっとした」経験をした人は多いと思う。最近では視覚障がい者だけでなく、一般客による駅のホームから転落する事故が毎日のように報じられている。
この事態を受けて国土交通省は10日、
1日の利用客数が10万人以上の駅についてホームドアや転落防止柵を設置するよう鉄道事業者に求める設置基準を決めた。
設置コストの軽減などの開発費補助も推進する方針
ホームドアの設置は国と自治体、事業者が三分の一ずつ負担する
補助制度がある。国交省はこの事業費の拡充を検討し、対象となる駅を増やす方針だ。
国交省の発表によると、現在、
利用客数10万人以上の駅は全国で239駅あり、そのうち
ホームドアなどが設置されているのは26駅のみである。
ホームの構造やコスト面などから早期設置が難しい場合は、視覚障がい者がホームの端を確認しやすいよう、従来の点字ブロックよりホームの端がわかりやすい
特殊なブロックを優先的に整備するほか、
固定柵の設置などの対策をとる。
また、全国で約2,000駅ある
利用客数1万人以上の駅については、
速やかにこの特殊ブロックを整備することで鉄道業者と合意した。
事故防止のためにも全国で早期導入を
乗降客が多く混雑する駅などでは、ホームに入ってくる電車との接触や、線路への転落、また自殺などの「人身事故」などで、毎日必ずどこかの路線の運行に支障をきたしている。
危険回避と
定刻運行のためにも、早い時期に全国への設置、そして完了を進めていただきたいものである。
報道発表資料:「第6回 ホームドアの整備促進等に関する検討会」の結果について - 国土交通省国土交通省