株式会社博報堂DYメディアパートナーズと株式会社博報堂は、このほど、生活者のコンテンツ消費実態に本格的に迫った「コンテンツファン消費行動調査」を行った。
調査概要
調査は、全国15~69歳の男女4,000名が対象。「バラエティ・ドラマ」「アニメ・特撮」「マンガ・小説」「映画」「音楽」「ゲーム」「美術展・博覧会」「スポーツ」「特定のタレント・人物」の9ジャンルについて、各ジャンルのコンテンツファンのコンテンツ利用状況やお金の使い方を詳細に分析した。
調査の結果、浮き彫りになったのは、”またがり消費”だ。まず、生活者の80.9%が過去1年間にコンテンツを利用しているが、そのコンテンツの利用ジャンルは、平均4.2ジャンルにまたがっている。
次に、生活者の支出項目だが、従来のパッケージ消費(CD・DVDや楽曲の購入・レンタル、ゲームソフト、マンガ単行本購入)だけでなく、関連グッズ、ファンクラブ、動画配信、イベントなど、多様な項目にわたっている。
さらに、あるジャンルのコンテンツファンが必ずしもそのジャンルにお金を使うわけではなく、「無料」・「有料」のものにまたがっていることも分かった。たとえば、「バラエティ・ドラマ」「アニメ・特撮」「プロ野球」は、ファンのみ見ているのに、無料で楽しんでいる人が多く、「マンガ・小説」「映画」「音楽」「ゲーム」「美術展・博覧会」は、ファンでかつお金を使っている人が多い。また、「マンガ・小説」「映画」「ゲーム」は、特にファンではないのにお金を使っているジャンルでもある。
博報堂DYメディアパートナーズと博報堂は、今後、このような”またがり消費”を意識して、複数ジャンルを組み合わせたり、ライブ体験型コンテンツや、関連グッズなどの周辺市場も取り込めば、消費の掘り起しの可能性が増すと考えている。
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