「マイアミの奇跡」立役者 早すぎる死
長野県松本市内のグラウンドで2日午前の練習中に倒れ、4日午後に入院先の信州大付属病院(松本市)で
急性心筋梗塞により死去したサッカー元日本代表松田直樹選手。
たばこも吸わなかっただけに、松本山雅FCのチームドクターの信州大学病院・百瀬医師は首をかしげる。
激しい運動で動脈硬化進行か?
現役のスポーツ選手であり、動脈硬化の原因となる肥満は当然なく、
今年1月に受けたメディカルチェックでも、血液検査、心電図、負荷心電図、頭部・胸部のCTスキャンの検査を受けたが、異常は見つからず、高血圧や高脂血症などの疑いもなかったという。
ただ、記者会見によると、詰まった血管を迂回(うかい)する血管ができていたという発表もあり、かなり以前から血管の詰まりがあったのではという疑いは残る。
三大疾病の「心筋梗塞」 生活習慣の見直しを
心筋梗塞は、心臓に栄養や酸素を送る血管が詰まる病気で、通常は高血圧や高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙などが原因で起き、40~50代以降で発症する。
しかし、最近は食の欧米化に伴い、男性の場合は、若くても血管に動脈硬化の一因になる「プラーク」ができはじめているという。動脈硬化はバランスの良い食事や適度な運動によって進行を抑えることができる生活習慣病であり、松田選手のようなアスリートが心筋梗塞を起こしたことは、まれなケースだといえるだろう。
松本山雅FC 公式サイト松田直樹選手のお別れ会開催や献花台設置の情報あり
心筋梗塞の症状と原因その名は「プラーク」 動脈硬化はどうして起こる?(アステラス製薬)